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下を向いて

  『モモ』  ミヒャエル・エンデ


  ・・・・ ・・・・・

おじいさんの名前は、道路掃除夫ベッポです。

  ・・・・・

道路掃除夫ベッポは、少し頭がおかしいんじゃないかと

考える人もありました。


何か聞かれても、ただニコニコと笑うばかりで 

返事をしないからです。


ベッポは自分の仕事が気に入っていて丁寧にやりました。


とても大事な仕事だと自覚していたのです。


道路の掃除をベッポはゆっくりと、でも確実にやりました。


ひとあしすすんでは、ひといきし

ひといきついては、ほうきでひと掃きします。


ひとあしーひといきーひと掃き。

ひとあしーひといきーひと掃き。

ときどきちょっと足をとめて、

前のほうをぼんやり見ながら考え込む。

それからまた進みます。


ひとあしーひといきーひと掃きーー


 ・・・・・ ・・・・・


「なあ、モモ」

と、ベッポはこんなふうに始めます。


「とっても長い道路を受け持つことがあるんだ。

おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない

こう思ってしまう。」 


 ・・・・・


「そこで、せかせかと働き出す。

どんどんスピードをあげてゆく。

ときどき目をあげて見るんだが

いつ見ても、残り道路はちっとも減っていない。

だから、もっとすごい勢いで働きまくる。

心配でたまらないんだ。

そして、しまいには息がきれて

動けなくなってしまう。

道路はまだ残っているのにな。 

こういうやり方は、いかんのだ。」


 ・・・・・


「いちどに道路のことを考えてはいかん、

わかるかな?

つぎの一歩のことだけ

つぎのひといきのことだけ   

つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。

いつも、ただつぎのことだけをな。」


 ・・・・・


「すると楽しくなってくる。

これが大事なんだな。

楽しければ、仕事がうまくはかどる。

こういうふうにやらにゃあ、だめなんだ。」 


 ・・・・・ ・・・・・


「ひょっと気づいた時には

一歩一歩進んできた道路が、全部終わっとる。

どうやってやり遂げたかは

自分でも分からんし、息もきれてない。」


 ・・・・・


「これが大事なんだ。」


これは、家内が僕に『読んでみて』と送ってきた

『モモ』という、子供向けの本の一部を引用したものですが

子供の本にしては、大人の心にも響くものがあります。


確かに、先を見過ぎると辛いときがあります。

まさに、今の僕らがそうなのかも知れません。


上を向いて行くのがいいに決まってますが

ここは一度、思い切って下を向いて行きますか。

先を見ず、足元を見つめて

とにかく目の前の一戦一戦。

そしたら、先が見えるのかも。


先は、決して見るものではなく

後からつて来るものなのかも知れません。


と、

厳しくなってしまった現状に

これが、今の僕の精一杯です。


それでも、まだまだ


がんばろう!カープ。


がんばろう!日本。

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